blueechoのブログ

個人レベルのコンピュータファイルのバックアップ、リストアに関して

バックアップの実行自体が(失敗では無く)行われているかの確認も必要

昨日に生じた事象の報告まで。

Macrium でマシン全体のバックアップを週次で行っており、バックアップの作業は自動で実行される様に設定済みです。実行時刻は月曜日の早朝です。昨日(3/11)はなぜか本来は月曜日早朝に行われるバックアップが動いておりませんでした。*1

当然ながら、このバックアップは動いてほしかったが実際は動かなかった作業であるため、フォローアップが必要です。動いた際に生じたエラーを確認するのみでは、動いてしかるべきだが、動かなかった問題の発見はできません。このため、重要な定期バックアップはエラー時に記録を残すだけではなく、正常時もログを残す様に設定し、内容の確認を行う必要があります。

今回のケースでは成功時もログをしていれば、記録月曜日早朝の実行記録が無いという事でバックアップが動かなかった点を推定可能です。

*1: 理由は不明だが、Windows Update の自動実行に伴い、遮断されたのかな?と推測

Windows ファイル履歴を使ったリストアでの注意点

前回に書いた通りに自分のバックアップ方法のメインは Macrium による週次のバックアップですが、補助として Windows のファイル履歴を使っています。これは3時間間隔で記録しており、想定している用途は前回の Macrium のバックアップ実行より後でマシンが不調になり、ファイル復旧をしたい場合に、Macrium のみでは最悪の場合、一週間程度前までしかファイルの切り戻しができないため、もう少し直近のファイルはファイル履歴を使い、リストアを考えているのです。

想定のリストア手順は次の通り

  1. Macrium で直近のバックアップを使いリストア。
  2. Macrium のリストアでは最新では無い事が確定しているファイルはファイル履歴からリストア。


ただ、考えてみると、このシナリオ、ファイル履歴の箇所は期待通りには動きません。ファイル履歴のリストアで参照可能はバックアップ内容は既に Windows が認識している内容に限ります。このため、仮に次の様な状況で困る事になります。

<前提>

本日は水曜日。Macrium の週次バックアップは日曜日 23:59 に完了している。水曜日の夕方にマシンが全破損。フルリストア以外に方法は無い。

<問題の生ずる復旧例>
  1. Macrium でリストア。マシンの状態は3日前の日曜日終わりまでは戻る。
  2. 月~水の更新はファイル履歴でリストアをしようとする。
  3. (問題発生)Windows のファイル履歴で参照可能なのは、日曜日終わりの時点まで。それより後にファイル履歴でバックアップされたファイルは実際にはバックアップ先に記録されているが、ファイル履歴の UI からはリストアできない。*1

まとめ

この様な制約があるので、現実的にはかなり直近のデータまでリストア可能としたい場合は、ファイル履歴とは別の仕組みで頻繁にバックアップを取る必要がありますね。

比較的少ない数のファイルに限り、頻繁に更新がある様な状態ならば、それらは OneDrive (今はバージョン管理もある!)においてクラウドに自動バックアップが良いかな?

*1:ファイル履歴の保存先にはコピーされたファイル自体はあるが、本来のファイル名に括弧でくくられた日付日時にリネームされたファイル名が複数あり、自分で適切なファイルを選び、リストアする必要が出てくる。

本ブログの紹介、現在のバックアップ体制

本ブログでは私のPCマシンをバックアップ&リストアしてみて得た知見を書いて行こうと思います。以前から、何かしらこのトピックに関して書きたいと思っていました。その一方でいざ書こうとすると、どの内容をどの順番で書けば良いのか整理が付かずで何も出来ていなかったのですが、伸び伸びになるよりは始めてしまう事にしました。体系だった内容は書けない点をあらかじめご了承いただければです。

なぜバックアップについて書くのか?

ブログではバックアップとリストア(範囲はあくまでも個人のデータのバックアップ、リストア)に関して何か書こうと思いますが、きっかけは自分なりのバックアップ&リストアで色々と失敗をしているからです(苦笑)。話のネタとしては他人の失敗談はまあ面白いかなと思うことに加え、意外とバックアップ&リストアが個人のPC利用では軽視されがちなので、何かしら自分の知見を書いておくことで誰かの参考になればと思う事もあり、ブログ継続のためも考え、このネタで書いてみようと。

現在のバックアップ体制(不定期に更新)

この項目は状況に変化があれば、その都度、更新します。現在の主なバックアップ状況は次の表の通りです。

バックアップの対象

自分が自宅で使っているノートPC のデータ(含む OS)。*1 OS は Windows 10 です。

データ別のバックアップの頻度と方法

まとめ
種類 対象 使用ソフトウェア 方式 頻度 世代個数
自動 ドライブ全体 Macrium イメージ 週1回 4
手動 ドライブ全体 Macrium イメージ 月1回 9
自動 更新のあるデータ ファイル履歴 ファイル 3時間毎 一ヶ月間
自動 超重要ファイル Macrium ファイル 日次 9
手動 ユーザーデータファイル Macrium ファイル 月1回 12
マシン全体

週に一回、マシンのドライブ自体を Macrium Reflect の Home edition でイメージバックアップ。このバックアップは過去4回分はさかのぼれるようにする。加えて、月に1回、月次バックアップを取り、9ヶ月程度は遡れるようにする。

比較的更新のあるユーザーデータ

Windows 10 のファイル履歴の機能で、マシンのカードスロットに刺した 64GB の SD カードへ3時間毎にバックアップ。*2ファイル履歴の対象とするため、比較的更新のあるデータは Windows のライブラリに表示されるように保管場所を調整。ユーザーデータでも写真は数がたまるとサイズが大きくなるので、(ライブラリには表示されるデータであるが)ファイル履歴の設定で、バックアップの対象からは外しています。

超重要なファイル

無くしたら非常に困るファイル(幸い数は1桁でありサイズもさほど大きくはない)は一日一回、OneDrive のフォルダへMacrium でファイルバックアップ(ファイルは暗号化の設定を有効)を取り、OneDrive の機能として自動的にファイルがクラウドに同期される様にする。クラウドでファイルのバックアップを取る事だけが目的ならば、OneDrive のフォルダにファイルをそのまま置いて使っていれば良いのですが、自分は OneDrive の利用は Windows 10 で無料で使う事が出来る範囲で使っているのみです。無償使用では、マイクロソフトから自分のユーザーデータを読まれる、場合によりファイル削除などの恐れも考え、「超重要なファイル」は他人に内容を読まれない様に、Macrium のバックアップファイルは暗号化した上で置いています。OneDrive にファイルを置く目的はあくまで万一、データを全て失っても本当に復旧させたいファイルをクラウドに待避させるためです。(現時点ではこの考えで使っているので、本当の所は OneDrive である必然性は無く、無償で使える他のクラウドサービスでも良いよな…)

Macrium

Macrium はファイル単位のバックアップ可の有償のものを使っていますが、イメージバックアップは可能なフリー版も存在しており、定期的なバックアップをこれから行うことを検討されている方はとりあえずフリー版でも十分かと思います。
有償版のみで利用可能の機能はある*3ので、それらが必要になれば、有償版を購入すれば良いかと。自分が使っている限りでは、Macrium は安定して動いており、十分な機能を持っています。バックアップソフトに関してネットで調べると、中華製らしきソフトウェアの記事も見かけますが、Macrium は安定して動いており、十分な機能を持っているので、私は英国企業の Macrium を推薦します。

Macrium のフリー版は https://www.macrium.com/reflectfree からダウンロードできます。(2019年03月10日現在)

*1:実際には、ノート PC のデータに加え、外付け HDD にためたアーカイブデータのバックアップも行っていますが、これらのデータは更新が無いため、バックアップ間隔、方法など違いがあります。ここでは話を簡単にするため、更新が頻繁に行われるノート PC のバックアップに限定します。

*2:ファイル履歴の機能ではもっと短い間隔でも実行可能です。業務に関係無い自宅マシンならば、この程度の頻度でも十分という自分なりの判断。適切なバックアップ間隔は当然ながら、各自の要件により異なってきますので、3時間毎が推奨という事では無い点はご注意ください。

*3:ファイル単位でのバックアップ、バックアップファイルの暗号化など

はてなダイアリーからブログへの移行

d.hateta.ne.jp/bluecho で書いていたはてな日記は https://blueechoarchive.hateblo.jp/ へ内容を転記しました。ブログへの移行にともない、過去記事は blueechoarchive で凍結、新規記事はこちらのブログに書くようにします。

※過去記事の blueechoarchive は 2019-02-24 で閉鎖します。

こちらのブログではテーマを絞り、ゆるく不定期に書く予定です。