イメージバックアップのファイル整合性チェックは必須
今までにバックアップ、リストアではそれなりに(いや、かなり?)失敗しているので、これは避けろ!という情報を何回か共有いたします。
一番ピンチになった失敗はディスクイメージバックアップで、バックアップが壊れており、戻せなかった件です。(ただ、結果としては運よく助かった)
障害発生に至った状況は次の通りです。前提として、マシン全体のディスクイメージのバックアップを週単位で取っている際に起きています。
障害に至る状況
- 問題を起こしてしまったのは2015年。Windows 7 から Windows 10 への更新を試みるが、使用中ソフトウェアの互換性チェックで一部パスしないものがあるので、Windows 10 への移行を撤回した。
- Windows 7 に戻すが、Windows 7 の Windows Update が動かなくなっている事が判明。*1 Windows Update が動かないのは困るので、バックアップからリストアする事にした。
- リストアをするが、リストアが途中までしか進まずに失敗する。(その状態では当然ながら Windows は起動しない)
- バックアップは当月、前月くらいの分は週単位、それより前のバックアップも月単位であり半年程度さかのぼれたが、いずれのバックアップでもリストアに失敗*2
- 各バックアップを調べると、整合性チェックでエラーが検出され、結果として現実的に戻したい範囲のバックアップファイルはいずれも整合性に問題があり、全滅が確定した。 (;_;)
(何か別の作業で取った)1年くらい前のバックアップはあり、そのバックアップからのリストアは成功したので、マシンが1年くらい前の状態へ戻った状態でしばらく呆然としていたのですが、次の策でたまたま運良く最終的には問題ない状態まで戻せました。
運良く成功した復旧までの流れ
- もう一度、直近のバックアップのリストアを出来るところまで行う(当たり前だが、前回と同じ箇所まで進み最終的には失敗した)
- Windows を起動ディスクで起動し、ユーザーデータがどの程度、復旧できているのか見てみる。(dir コマンドで当該のファイルの日付、日時、サイズを確認)なんとこの検査で、リストアできないと困るファイルが確認出来る範囲では全てリストア出来ている事がわかる。*3
- 外付け HDD を付けて、再度 Windows をシステム修復ディスクで起動する。
- 外付け HDD へユーザーデータをコピー
- マシンへ再度、Windows 7 を再度、インストール、セットアップ
- 必要なアプリケーションもインストール、セットアップ
- 三つ前の手順で外付け HDD にコピーしたユーザーデータを戻して、復旧完了
問題の原因と反省点
リストアに失敗した理由は前述の様にバックアップのファイルが破損していた事です。当時使用していたバックアップソフトでは、バックアップの整合性チェックを行うオプションはあるのですが、これがデフォルトではオフに設定されていました。*4この点を自分は意識する事無くオフのまま運用していたので、いつの頃からか、せっせと破損しているバックアップファイルをこさえていたのでした。
リストアは本記事の作業の前に何度か行っており、いずれも成功していたので、間抜けなことにリストアに失敗する事自体を想定していませんでした。何度のリストア成功体験故に、躊躇無くリストアを行った事自体は責める点ではないと思うが、リストアの手順の見直し、更新がなかったのはまずかった。
アクションアイテム
- バックアップの整合性チェックは必ず行う。バックアップデータのサイズと作業に取れる時間の制約でバックアップ時に整合性チェックを省かざるを得ない場合も後日に必ず行う。
- リストアの前に使用するバックアップの整合性に問題が無い事を確認する